グレースフル デグラデーション

グレースフル デグラデーション(graceful degradation)は、Webサイトやアプリケーションの設計アプローチの1つです。最新の機能やテクノロジーをサポートしない環境でも、基本的な機能や内容が利用できるように設計する考え方です。

具体的には以下のような特徴があります:

基本原則:

  • 最新のブラウザやデバイスでは全ての機能が利用可能
  • 古いブラウザや低スペックデバイスでも、核となる機能は問題なく動作
  • ユーザー体験は異なっても、必要な情報や機能にはアクセス可能

実装例:

  • 最新のCSSプロパティをサポートしていないブラウザでも、基本的なスタイルは維持
  • JavaScriptが無効でも、フォームの送信やナビゲーションが機能
  • 画像が表示できない環境でも、alt属性によってコンテンツの意味が伝わる

プログレッシブ エンハンスメント(progressive enhancement)と対となる概念ですが、グレースフル デグラデーションは「先進的な機能から基本機能へ」というアプローチを取ります。これにより、技術環境に関係なく、できるだけ多くのユーザーにサービスを提供することができます。

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